行政書士過去問ドリル

解答 行政書士試験 平成18年53問

一般知識

○:5.ファイル交換の原理自体は非常に有用であるため、多くの学校や公的機関で、公文書の交換にその利用が近年急増している。これが個人情報流出の遠因となっているとも指摘されている。


問53

次のファイル交換ソフトに関する記述のうち、妥当でないものはどれか。

選択肢(解答ページでは、出題時の順番に戻ります)

☓:1,接続しているユーザーの情報やファイルのリストを中央サーバーが管理し、ファイルの転送のみを利用者間で直接行う中央サーバー型システムと、まったくサーバーを持たず、すべての情報がバケツリレー式に利用者の間で流通する純粋型システムが存在する。

☓:2.不特定多数のコンピュータ間で匿名性の高いファイル交換を行うために、指定したファイルを直接受信せず、一度別のコンピュータを経由する転送機能を有するソフトも存在している。

☓:3.ファイル交換ソフト自体は公開するファイル、公開しないファイルを指定できる仕組みとなっているが、ファイル交換ソフトが暴露ウィルスに感染してしまった時には本来非公開の個人情報や内部資料をネットワーク上に流出させてしまうことがある。

☓:4.ファイル交換ソフトは、著作権侵害をはじめとする違法な情報流通の温床になっているとして強い非難の対象となっている。実際、日本でも近年ファイル交換ソフトの開発者のなかに逮捕された者もいる。

○:5.ファイル交換の原理自体は非常に有用であるため、多くの学校や公的機関で、公文書の交換にその利用が近年急増している。これが個人情報流出の遠因となっているとも指摘されている。

解説

1.妥当である。
中央サーバー型システムの代表としては、ナップスターがあり、純粋型システムの代表としては、ファイル交換ソフト問題として話題になったWinnyがある。
純粋型システムはサーバートラブルによるネットワーク全体の停止などの障害が起きないという利点はあるが、接続ユーザーの増加によりネットワークが混雑し通信速度も遅くなるという短所がある。
2.妥当である。
Winnyなどのファイル交換ソフトは、指定したファイルが保存されているコンピュータから直接受信せず、一度別のコンピュータを経由させてから受信できる機能が付いている。
この機能により、どのファイルがどこから送受信しているのか、ユーザーには分からなくなるため、不特定多数のコンピュータ間で匿名性の高いファイル交換を行うことが可能となる。
3.妥当である。
Winny等のファイル交換ソフトウェア自体は、著作権法上の問題はあっても、それ自体がウィルスなわけでも、ばら撒く機能が仕込まれているわけでもないが、ファイル交換ソフトウェアが暴露ウイルス(Winnyではキンタマウイルス)に感染した場合、非公開のファイルがネットワーク上に流出してしまうおそれがある。
4.妥当である。
ファイル交換ソフトは、著作権侵害をはじめとする違法な情報流通の温床になっているとして強い非難の対象となっており、日本では、2003年11月に著作権法違反幇助の疑いでWinnyの作者が逮捕されている。
5.妥当でない。
ファイル交換ソフトは、個人情報流出の直接的原因となり、その他にもさまざまな情報漏洩の原因となっていることから、学校や公的機関のみならず、一般企業においても使用は差し控えられている。


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