行政書士過去問ドリル

解答 行政書士試験 平成20年50問

一般知識

○:2.二つ


問50 日本の資源や産業の現状に関する次のア~オの記述のうち、妥当なものはいくつあるか。

ア、森林資源に恵まれた国土であるが、木材供給量をみると、輸入材が国産材を上回っており、外材依存の傾向にある。
イ、農家世帯の高齢化にともなう耕作放棄地の増加や、外食産業による輸入米の利用増などを背景として、米の自給率は50%台にまで下落した。
ウ、漁業生産量は減少傾向が続いており、近年では、重量ベースでみた魚介類の自給率は30%を下回っている。
エ、二度の石油危機をきっかけに、石油依存型のエネルギー構成の見直しが進められ、今日では、原子力が一次エネルギーの50%以上を占めるようになった。
オ、金属鉱山の数は減少の一途をたどっており、金属資源の安定的な確保のために、海外での資源開発の支援や、廃棄パソコンなどのリサイクル事業が行われている。

選択肢(解答ページでは、出題時の順番に戻ります)

☓:1.一つ

○:2.二つ

☓:3.三つ

☓:4.四つ

☓:5.五つ

解説

ア.妥当である。
我が国は国土の約6割が森林であり、森林資源に恵まれた国土であるものの人件費の関係から、輸入材の方が価格が安いため、木材供給量は輸入材が国産材を大幅に上回っており(平成19年79.7%、平成20年76%、平成21年72.2%、平成22年74%、平成23年73.4%)、外材依存の傾向にある。
イ.妥当でない。
政府の稲作農家保護政策によって、輸入米には高い関税がかけられるため(最低輸入義務の分、いわゆるミニマムアクセス米は除く)、輸入米は増加しておらず平成23年度の米の自給率は約97%となっている。
なお、国内の食料消費が、国産でどの程度賄われているかを示す食料自給率(カロリーベース)は、40%前後で推移している。
ウ.妥当でない。
近年の魚介類の自給率は50%強で推移しており(平成23年度は約52%)、30%は下回っていない。
エ.妥当でない。
我が国における原子力が一次エネルギーを占める割合は、約10%強で推移していたが(平成22年度10.8%)、東日本大震災による原発事故の影響で平成23年度では、一時期全原発が停止するなどしており、今後は低く推移していくことが予想されている。
したがって、50%以上を占めるようにはなっていない。
なお、一次エネルギーとは、石炭、石油、原子力、天然ガス、水力などのように、自然界にあるままの形状で得られるエネルギーのことで、これに対して、ガソリンや電気など一次エネルギーを使いやすく変換・加工されたものを二次エネルギーという。
オ.妥当である。
金属鉱山の数は減少の一途をたどっているが、その一方で、金属資源の需要は増加しており、金属資源の安定的な確保するべく、海外での資源開発の支援や、廃棄パソコン、携帯電話、その他家電製品などのリサイクル事業が重要となっている。


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