解答 行政書士試験 平成21年41問
憲法
問41 次の文章は、ある最高裁判所判決の一節である。空欄[ア]~[エ]に当てはまる語句を、枠内の選択肢(1~20)から選びなさい。
[内閣総理大臣]は、憲法上、―(中略)―国務大臣の任免権(六八条)、[内閣]を代表して[行政各部]を指揮監督する職務権限(七二条)を有するなど、[内閣]を統率し、[行政各部]を統轄調整する地位にあるものである。そして、[内閣]法は、[閣議]は[内閣総理大臣]が主宰するものと定め(四条)、[内閣総理大臣]は、[閣議]にかけて決定した方針に基づいて[行政各部 ]を指揮監督し(六条)、[内閣]の処分又は命令を中止させることができるものとしている(八条)。このように。[内閣総理大臣]が[行政各部]に対し指揮監督権を行使するためには、[閣議]にかけて決定した方針が存在することを要するが、[閣議]にかけて決定した方針が存在しない場合においても、[内閣総理大臣]の右のような地位及び権限に照らすと、流動的で多様な行政需要に遅滞なく対応するため、[内閣総理大臣]は、少なくとも、[内閣]の明示の意思に反しない限り、[行政各部]に対し、随時、その所掌事務について一定の方向で処理するよう指導、助言等の指示を与える権限を有するものと解するのが相当である。 (最大判平成7年2月22日刑集49巻2号1頁以下)
1、衆議院 ,2、閣議 ,3、政府 ,4、内閣官房長官 ,5、省庁 ,6、国民 ,7、内閣 ,8、特別会 ,9、事務次官会議 ,10、執政 ,11、国政 ,12、官僚 ,13、国全 ,14、内閣総理大臣 ,15、参議院 ,16、日本国 ,17、行政各部 ,18、天皇 ,19、事務 ,20、常会
解説
問題文は、ロッキード事件の判決文の一部
憲法
72条内閣総理大臣は、内閣を代表して議案を国会に提出し、一般国務及び外交関係について国会に報告し、並びに行政各部を指揮監督する。
内閣法4条1項内閣がその職権を行うのは、閣議によるものとする。
4条2項閣議は、内閣総理大臣がこれを主宰する。この場合において、内閣総理大臣は、内閣の重要政策に関する基本的な方針その他の案件を発議することができる。
6条
内閣総理大臣は、閣議にかけて決定した方針に基いて、行政各部を指揮監督する。
8条
内閣総理大臣は、行政各部の処分又は命令を中止せしめ、内閣の処置を待つことができる。
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