行政書士過去問ドリル

解答 行政書士試験 平成23年44問

行政法


問44 以下に引用する消防法29条1項による消防吏員・消防団員の活動(「破壊消防」と呼ばれることがある)は、行政法学上のある行為形式(行為類型)に属するものと解されている。その行為形式は、どのような名称で呼ばれ、どのような内容のものと説明されているか。40字程度で記述しなさい。
消防法29条1項   消防吏員又は消防団員は、消火若しくは延焼の防止又は人命の救助のために必要があるときは、火災が発生せんとし、又は発生した消防対象物及びこれらのものの在る土地を使用し、処分し又はその使用を制限することができる。

解答例

「即時強制と呼ばれ、義務を命じる余裕がない場合に、直接身体若しくは財産に有形力を行使する。」(44字)

解説

「○○と呼ばれ、」について
行政法学上において行政上の活動を行為形式(行為類型)に分けると、行政行為、行政立法、行政契約、行政調査、行政上の強制執行、即時強制、行政計画などに分類することができる。
そして、消防法29条1項による消防吏員・消防団員の活動(破壊消防)は、即時強制の代表例にあたる。
したがって、「即時強制と呼ばれ、」となる。
「○○もの。」について
即時強制(即時執行ともいう)とは、義務を命じる余裕がない場合に、義務の不履行を前提とせず、国民の身体や財産に直接有形力を行使して、行政上必要な状態を実現するものである。
したがって、「義務を命じる余裕がない場合に、直接身体若しくは財産に有形力を行使する


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