行政書士過去問ドリル

解答 行政書士試験 平成25年47問

一般知識

○:2.世論は、常に正しいとは言えないが、世論を政治に反映させることは民主政治の基本である。世論は、大衆運動、マスメディアなどで示されるが、利益集団の活動によっては示されない。


問47

現代日本の利益集団(または、利益団体・圧力団体)に関する次の記述のうち、妥当でないものはどれか。

選択肢(解答ページでは、出題時の順番に戻ります)

☓:1.利益集団は、特定の利益の増進のため、政党や政府・各省庁に働きかけ、政治的決定に影響力を及ぼそうとする団体である。

○:2.世論は、常に正しいとは言えないが、世論を政治に反映させることは民主政治の基本である。世論は、大衆運動、マスメディアなどで示されるが、利益集団の活動によっては示されない。

☓:3.内閣は、法案を国会に提出するが、その法案は、政党・利益集団と関係省庁間の利害調整の結果として作成され、内閣法制局の審査を経たものであることが多い。

☓:4.利益集団には、経営者団体や労働団体、医師や農業従事者の団体などがある。例えば、日本経済団体連合会は、経営者団体の代表的なものである。

☓:5.利益集団は、特定の政党に政治献金や選挙協力をすることで発言権を強めようとすることがある。その結果として、利益集団と密接な繋がりのある議員が登場することがある。

解説

1.正しい。
利益集団(利益団体・圧力団体)とは、特定集団の利益の実現を図るために、政党、政府、各省庁及び議会などに働きかけ、政策決定に影響力を及ぼそうとする団体である。
2.誤り。
世論は、常に正しいとは言えないが、世論を政治に反映させることは民主政治の基本である。
そして、政治に反映させるためには、世論を政党、政府、各省庁及び議会などに伝達する役割が必要であり、それをマスメディアや利益集団などが担っている。
したがって、世論は、利益集団の活動によっても示される。
3.正しい。
内閣提出法案は、基本的に閣議に付される前に、内閣法制局が審査し、これに意見を附し、及び所要の修正を加えて、内閣に上申することになっている(内閣法制局設置法第3条1号)。
また、その法案は、政党・利益集団と関係省庁間の利害調整の結果として作成されることが多い。
4.正しい。
利益集団は、特定の利益や関心に基づいて組織されるため、それが経営者であったり、医師等の職業であったりと様々である。
例えば、経営者団体の代表的なものとして、日本経済団体連合会があり、医師の場合は日本医師会、我々に近い存在としては、日本行政書士政治連盟がある。
5.正しい。
利益集団が、特定の利益を図るための方法としての典型は、それに沿った法改正や政策決定をしてもらうことである。
そして、それを実現するために、ロビー活動をしたり、特定の政党に政治献金や選挙協力をしたりする。
その結果として、利益集団と密接な繋がりのある議員が登場することがある。
なお、特定の省庁の政策決定に強い影響力持っていたり、利益集団と密接な繋がりをもっていたりする国会議員を指して族議員と呼ばれることがある。


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