行政書士過去問ドリル

解答 行政書士試験 平成26年53問

一般知識

○:4.ウ・エ


問53 人口構造に関する次のア~オの記述のうち、誤っているものの組合せはどれか。

ア 現在の世界の人口は70億人に達しており、今後も更に増加を続け、2050年には90億人に達する見込みである。
イ 発展途上国では人口爆発の状態にあるが、これは出生率が高いことに加え、医療・衛生面の改善により、多産少死構造になっているためである。
ウ アメリカでは、産業の高度化とともに、女性の社会進出が起こり、晩婚化、少子化が進んだ結果、人口減少が起こっている。
エ 日本は人口減少局面にあるが、人口が減少しているのは地方圏ばかりではなく、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県の1都3県全体においても深刻な少子化を背景に、近年、人口が減少に転じた。
オ 中国では人口を抑制するために一人っ子政策が打ち出されていたが、高齢化の進展などを理由として、一人っ子政策の見直しが行われた。

選択肢(解答ページでは、出題時の順番に戻ります)

☓:1.ア・イ

☓:2.ア・オ

☓:3.イ・ウ

○:4.ウ・エ

☓:5.エ・オ

解説

ア.正しい。
国連の2011年版「世界人口白書」によると、2011年10月31日に世界人口が70億人に到達したと推計されている。
また、世界人口は今後も更に増加を続け、国連の2010年改訂版「世界人口展望」では、2050年までには90億人を突破すると予測されている。
さらに、国連の2012年改訂版「世界人口展望」では、2050年に約96億人に達すると予測されている。
イ.正しい。
発展途上国の人口爆発は、出生率が高いことに加えて医療・衛生面の改善により死亡率が低くなったためである。
また別の面では、出生率の高さが発展途上国の開発を遅らせ貧困を長引かせているとの指摘がある。安い労働力の確保のため出生率は高くなるが、そのために貧困と不平等が拡大するという悪循環となっているのである。
ウ.誤り。
アメリカ国勢調査局の公表した報告書によると、アメリカの25歳~29歳の女性の未婚率は2009年を迎えた時点で約47%と、1986年の26%と比較して2倍近くまで上昇しており、晩婚化が進んでいる。
また、2008年頃より、アメリカの合計特殊出生率(1人の女性が一生の間に生むとされる子供の数)は減少し続けている。
しかし移民は増加しており、またヒスパニック系(中南米のスペイン語圏出身)アメリカ人の出生率の高さもあり、アメリカの総人口は先進国の中で唯一、増加している。
エ.誤り。
日本は人口減少局面にあるが、人口が減少しているのは地方圏であり、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県の1都3県全体においては人口が増加している。
オ.正しい。
中国では人口を抑制するために一人っ子政策が打ち出されていた。
これは、都市部に住む夫婦には、両方が一人っ子の場合を除いて、2人以上の子供を持つことを認めないという政策である。
しかし、高齢化の進展などを理由として、2013年に一人っ子政策の見直しが行われ、今後は夫婦のどちらかが一人っ子ならば、2人目の子供が産めることになった。


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