行政書士過去問ドリル

解答 行政書士試験 平成26年54問

一般知識

○:4.難民には、政治難民、災害難民、経済難民など多くの種類があるといわれているが、日本では、積極的な国際貢献のため、その種類を問わず広く難民を受け入れている。


問54

難民に関する次の記述のうち、明らかに誤っているものはどれか。

選択肢(解答ページでは、出題時の順番に戻ります)

☓:1.国際連合難民高等弁務官事務所は、国際連合の難民問題に関する機関であり、かつて、緒方貞子が高等弁務官を務めたことがある。

☓:2.難民の地位に関する条約は、難民の人権保障と難民問題解決のための国際協力を効果的にするためのものであり、日本も加入している。

☓:3.シリアの内戦は2014年に入っても終結せず、大量の難民がレバノンなどの周辺国へと避難する事態が続いている。

○:4.難民には、政治難民、災害難民、経済難民など多くの種類があるといわれているが、日本では、積極的な国際貢献のため、その種類を問わず広く難民を受け入れている。

☓:5.日本では、かつて、1975年のベトナム戦争終結期に生じた「インドシナ難民」といわれる人々を受け入れる措置をとった。

解説

1.正しい。
国際連合難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、1950年に設立された難民問題に関する国連の機関である。本部はジュネーブ(スイス)。
UNHCRの高等弁務官の任期は5年で、国連総会で選出される。1990年~2000年には日本人として緒方貞子氏が就任した。
2.正しい。
難民の地位に関する条約は、1951年に国連で採択された国際条約である。
肢1の国際連合難民高等弁務官事務局(UNHCR)がこの条約に基づき難民問題の解決を任務としている。
日本の加入は1981年。
3.正しい。
シリアでは、2011年から政府軍と反体制組織による激しい内戦が続いており、2014年現在でも終結しておらず、大量の難民がレバノンなどの周辺国や世界各国に避難する事態となっている。
4.誤り。
難民とは、対外戦争、民族紛争、人種差別、宗教的迫害、思想的弾圧、政治的迫害、経済的困窮、自然災害、飢餓、伝染病などの理由で、時刻を逃れたあるいは強制的に追われた人々をいう。
日本では1978年、政府が政治判断によってインドシナ難民の受け入れを決定したことによって、本格的な難民政策が開始され、1982年に難民認定制度が導入された。
しかし、日本の難民認定制度は国際基準と比較し審査基準が非常に厳しく、欧米諸国では積極的に難民を受け入れているのに対し日本では受け入れ人数の実績が少ないことから、閉鎖的、反人権的などの批判がある。
5.正しい。
インドシナ難民とは、1975年にベトナム・ラオス・カンボジアが相次いで社会主義体制に移行した際に、新しい体制下で迫害を受けるおそれがあったり、体制に馴染めないなどの理由から自国外へ脱出した人々をいう。
日本では、1978年から2005年まで「インドシナ難民及び条約難民に対する定住促進事業」を設置し、受け入れる措置をとった。


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