解答 行政書士試験 平成26年49問
一般知識
○:4.ある国で、特定の都市に人口が集中し、2位以下の都市との人口差が極端に大きい場合、前者の都市をプライメイトシティという。
○:4.ある国で、特定の都市に人口が集中し、2位以下の都市との人口差が極端に大きい場合、前者の都市をプライメイトシティという。
問49
世界の都市に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。
選択肢(解答ページでは、出題時の順番に戻ります)
☓:1.19世紀にル・コルビュジェは田園都市構想を提唱し、20世紀のロンドンのニュータウン建設に影響を与えた。
☓:2.住宅地域が中心都市から郊外に拡大し、農地などが無秩序に宅地化される現象をストロー現象という。
☓:3.大都市の旧市街地で、住宅の老朽化や貧困層の集中などにより問題が起きることを、イントラシティ問題という。
○:4.ある国で、特定の都市に人口が集中し、2位以下の都市との人口差が極端に大きい場合、前者の都市をプライメイトシティという。
☓:5.グローバル経済化の進展により、農村部から人口が流入して形成されたアフリカの巨大なスラム街を含む都市をグローバルシティという。
解説
1.妥当でない。
20世紀のロンドンのニュータウン建設は、イギリスの社会改良家、エベネザー・ハワードが提唱した田園都市構想に影響を受けた。
当時イギリスではロンドンに人口が集中し、都市の環境悪化と労働者の貧困という問題を抱えていた。その解消のためロンドン近郊の都市レッチワースに都市と農村の両方の長所を併せ持つ田園都市を構想し、自立した職住近接型の都市を建設した。 日本のニュータウンが主に大都市への通勤のためのベッドタウンであるのとは異なっている。
なお、ル・コルビュジェは、フランスの建築家であり、モダンな建築物や、椅子などの家具のデザインでも知られている。
2.妥当でない。
住宅地域が中心都市から郊外に拡大し農地などが無秩序に宅地化される現象をスプロール現象という。
ストロー現象とは、新幹線や高速道路などの交通網の整備によって、それまで地域の拠点となっていた小都市が経済上の大都市の経済圏に取り込まれ、ヒト・モノ・カネがより求心力のある大都市に吸い取られる現象のことをいう。ストローというネーミングは、コップの水がストローで吸い上げられる様子にからきている。
3.妥当でない。
大都市の都心周辺に位置する、住宅・商店・工場などが混在する地域をインナーシティという。
こういった地域では、都市の内部にありながら、住宅の老朽化や貧困層の集中などにより治安が悪化するなどの問題があり、これをインナーシティ問題という。
なお、「イントラシティ」という言葉は特にない。「イントラ」とは「内に、内部に」などという意味であるが、正解肢の「インナー(内部の)」に引っ掛けた造語(?)であろう。
「イントラ」といえば一般的に「イントラネット」(組織内部でのネットワーク)や「イントラデイ・トレード」(日計り売買)などを連想する人も多いかもしれない。
4.妥当である。
プライメイトシティとは、地域の中で最も規模が大きく、2位以下の都市との差が極端に大きい年のことをいう。
日本では、国家規模でいうと東京都がプライメイトシティであるし、地方規模でいえば、都道府県規模でいえば宮城県における仙台市や京都府における京都市、高知県における高知市などがある。
5.妥当でない。
グローバルシティとは、主に経済的、政治的、文化的な中枢機能が集積しており、グローバルな観点による重要性や影響力の高い都市のことである。
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